kojiswのブログ

私自身の趣味(旅行、スポーツ観戦など)から日々起きたこと、感じたことを綴っていきます。

将来のためにボーっと生きてんじゃねーよ

「ボーっと生きてんじゃねーよ」 

 NHKのテレビ番組「チコちゃんに叱られる」のセリフで去年の流行語大賞にもノミネートされましたね。

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今、社会人として30代を迎える中でこのフレーズから感じることがあるので綴りたいと思います。

1.右肩上がりの経済成長の終わり

戦後の日本経済は、バブルがはじけるまで右肩上がりの成長を遂げていました。その中で、終身雇用の中で、頑張れば頑張る分だけ、利益は上がり出世し、安泰な老後を迎えることができたと思われます。バブル期には、24時間闘えますかというフレーズが流行ったそうです(今となっては時代遅れも甚だしいですが)

しかし、バブルがはじけ、就職氷河期を迎える中で、この価値観は通用しないものになってきました。そして、2007年のリーマンショックで日本の経済はどん底を迎えたと感じます。私自身も2009年に一度就職活動して、全然内定が取れずに鬱になりかけました。バブルがはじけてから、増えたのは派遣社員などの非正規雇用者です。そして、少子高齢化社会、年金問題も顕在化したのはこの時期ですね。

 2010年台になると、アベノミクスの経済政策の中で日経平均株価は8,000円→20,000円台まで回復しました。会社の利益は増え、退職者が増える中で雇用は売り手市場となっています。逆に人手不足による倒産が増える中で、シニア世代の再雇用、AIの導入、外国人研修生の受け入れで雇用を守ろうとしているのが現在の日本の雇用状況だと思います。

2.終身雇用制度の崩壊

 そんな中で、トヨタ自動車豊田章男社長が終身雇用制度の見直しについて発言したことが話題になりました。一方で、政府は、70歳まで定年を伸ばそうとしています(これは、将来の年金制度が危ないからでしょうが)。

 そして、今の若い人も定年まで今の会社に身を置きたいと思っている人も私の周りでは少ないです。そもそも、新卒で入社し、その会社で40年以上勤めるという前提がおかしいですね。就活の時は、入りたいと思った会社でも長時間労働、休日出勤、部署異動や会社の人間関係などで嫌になることは十分考えられます(私自身ももうすでに嫌になっています)右肩上がりの時代は、それでも定年まで耐えればよかったかもしれません。しかし、今の時代は、嫌な仕事を無理して続けても、結局会社の業績が悪ければ給料は上がらず、リストラされたり、会社が倒産したら終わりです。

      

 3.年金問題について

  参院選の前に、老後資金に2,000万円必要という金融庁の報告書が物議を醸しました。

 年金制度というのは、今現在負担している現役世代が年金をもらっている高齢者を支えるというのは賦課方式となっています。これは、戦後人口が増えて、現役世代が多い中では機能する制度です。しかし、現在の少子高齢化社会では、逆に機能しない恐れがあります。そのため、政府は、定年を70歳まで伸ばして何とか年金制度を維持しようと考えています。

  現在、出生率は毎年低下しています。原因は、実質賃金の低下(年金、保険料などの税負担の増加)長時間労働の慢性化など様々な事があると思います。子供が減り、人口が減るということは、将来もらえる年金が減るということは容易に想像できます。

4.将来のために

  ここまで見てみると、政府や企業、国民が雇用問題も年金問題も将来のことを考えず、臭いものには蓋をしていたことが、現在問題になっていると感じます。

  そんな中で NHKの番組でボーっと生きてんじゃねーよというフレーズが非常に印象的なフレーズとして流行語大賞にもノミネートされたと思います。

  過去を変えることは出来ません。今できることは、会社も労働者もこのままではまずいと意識することだと思います。会社は、ブラックな労働環境でも労働者は会社のために働いてくれるだろうというのは、甘いです。若い社員は、この会社ヤバイなと直感で感じたら転職の準備を進めています。また、今の売り手市場の中で、ブラック企業というレッテルを貼られてしまっては、大手でもない限りは求人は集まらず、最終的には人手不足で仕事が回らず倒産してしまいます(現に、人手不足が原因の倒産は年々増えています)

  労働者側も会社は定年まで面倒を見るなんて思わない方がいいです。会社内でのパワハラや同僚のいじめで鬱病などの心の病を発症するリスクがあります。また、会社が倒産してしまったら次の再就職先を見つけるか独立するか、いずれにせよお金を稼ぐ手段を見つけなければいけません。そのため、ただ1日の仕事をこなすだけではなく、将来を意識して、1日を過ごすことが大事になると30代になってから感じます。

  私自身、20代は朝の6時〜遅いときは、夜10時まで働いたこともありました。この時は、仕事をするだけでいっぱいになり、人間関係も悪い環境でした。このまま将来が続くのかという絶望感に苛まれていました。30代になってもう少し早く行動すれば良かったと思っています。 べつに正社員にならなくても派遣社員やアルバイトをしつつフリーランス でも働くなど、お金を稼ぐ方法はいくらでも見つかります。朝起きたら毎日が憂鬱という環境では、いずれ心が病みますから働く場所を変えるか自分で稼ぐ方法を探すのがよいと個人的には考えています。

  年金についても同様のことがいえると思います。老後2000万が年金以外に必要という話を報道が出るまで知らなかった、老後は年金と退職金だけでなんとかなると思っていた人は残念ながら将来への意識が低いと言わざるをえません。この2000万という数字は、住宅ローンの返済が終わった等の条件なので実際には3000万円は必要になると思います。今の日本の年金制度に問題はあると思いつつもこの制度は変わらないでしょうから、私たちが今できることをするしかありません。それは、給料の中で生活することと健康を意識することの2点が重要になると思います。

まず、1ヶ月間の収支を家計簿アプリなどを利用して記録します。そのあと、無駄な支出(浪費)はないかを調べて、徐々に減らしていければいいです。その際、健康を害する支出がないかにも注目します。具体的には、酒、タバコ、風○、ジャンクフードなどが挙げられます。これらの支出は、依存性が高く、継続すると将来病気になり莫大な医療費を支払うことになります。今すぐゼロにはできないので、徐々に減らす努力をしてみましょう。自分1人の力でどうにもできない時は、心療内科など専門家の力を借りて徐々にやめていきましょう。

  また、無駄な固定費がないかも調べます。無駄に多く保険に入っていないか、1週間に一度買い物で使うだけなのに自家用車を所持していないかなどです。固定費を見直すのは、一度下げたら永久に下がりますから効果的です。

  健康についても、老後の支出で多くの支出を占めるのが医療費であることから、この支出を減らすべく今から健康には気を遣って生活することが大事です。(医療費の自己負担の割合も年々増えていますから)具体的には、上に挙げた酒、タバコを控える、バランスのよい食事をとり、外食やコンビニの利用は控えるなどが挙げられます。また、健康を語る上で大事なのは睡眠です。睡眠不足は、様々な病気にかかるリスクを増やします。今の仕事が、残業続きで睡眠時間もロクに確保できないなら、転職を考えましょう。一時的に収入が落ち込んでも、長期的な視点で見ればプラスになります。

 

  仕事、年金、健康については、今から自分の中で考えておかないと将来本当に危ないです。社会情勢が劇的に変化する中でボーっと毎日なんとなく暮らす余裕はないと思います。

国民一人一人の中で、そんな意識が潜在的にあるから、ボーっと生きてんじゃねーよというフレーズが流行語大賞にノミネートされたと思います。今日から少しずつ変えていきましょう。

       

 

長くなりましたが、今回はここまでとします。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。