アイビスSD、クイーンS、キングジョージ回顧
みなさんこんにちは。
今日は、昨日行われた2重賞と一昨日夜に行われたキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークスを回顧していきます。
1.アイビスサマーダッシュ回顧
新潟競馬場直千で行われたアイビスサマーダッシュ、結果はライオンボスが強かったですね。スタートしてすぐに外埒につけて、そのまま押し切りましたね。基本的に外を走って前につけた馬同士の決着となり、外に出さなかったダイメイプリンセスあたりには非常に厳しい競馬となってしまいましたね。
まず、ラップタイムをみてみましょう。
11.9 - 10.2 - 10.5 - 10.7 - 11.8
上がり4F43.2-3F 33.0
一昨日の閃光特別と同じようなラップタイムでした。勝ちタイムの55.1は、馬場やレース展開の影響があるにせよ特別戦より0.5遅いというのはレースのレベル的には、どうなんだろうと思いました。
各馬について見ていきます。
ライオンボス
非常に強い勝ち方でしたね。スタート直後のペースが上がらない中でスッと外埒につけてあとは自分のペースでレースを進めるだけでした。テン乗りの田辺騎手非常に上手に乗りこなしましたね。これで、新潟直千3連勝で重賞制覇になりました。この馬、コーナリングに若干の不安があるかもしれませんが、一度1,200メートルを使って問題なければ、カルストンライトオのようなスプリンターになれるかもしれませんね。ライトオは、直千で1F9秒台のラップを刻んでますから、現時点では、そこには及ばないですが。いずれにしても、今後が非常に楽しみな一頭がまた出てきましたね。
カッパツハッチ
内枠スタートなのでどうかなと思っていましたが、上手く外につけてあとは、ライオンボスの内につけてレースを進めることができましたね。今回は、ライオンボスに屈してしまいましたが、この馬は直千競馬以外でも結果は出ているので、次走北九州記念あたりに向かえば、また好勝負が出来ると思います。
その他の馬について、3着のオールポッシブルは、外枠をフルに活かして競馬しましたね。5着のレジーナフォルテは、いい位置で競馬することは出来ましが、最後にもう一伸び出来なかったのは、調子がまだ戻りきってないのかな。6着のダイメイプリンセスは、スタートして外に出せない時点で非常に苦しい競馬になってしまいましたね。道中もあまりいい位置を取れませんでした。ただ、追い切りの動きを見た限りでは、調子も戻りつつあると思うので次走での巻き返しに期待です。
2.クイーンステークス回顧
続いて、札幌競馬場芝1800Mで行われた牝馬の重賞クイーンステークスを回顧します。
結果は、勝ったミッキーフォルテが中団につけて上手く抜け出しましたね。去年の函館と札幌で連勝した実績があるので、コース相性もよかったのでしょう。
では、ラップタイムをみてみましょう。
12.2 - 11.9 - 12.1 - 12.2 - 12.2 - 11.9 - 11.5 - 11.1 - 11.9
上がり4F 46.4-3F 34.5
前に行って流れを作ると思われたエイシンティンクルが控えたことで、予想に反してスローペースになってしまいました。こうなれば、開幕週で馬場も荒れていませんから、逃げ先行馬が圧倒的に有利な競馬ですね。そのため、勝ちタイムの1.47.0は例年よりは少し遅いタイムになりましたね。
では、各馬についてみていきたいと思います。
ミッキーフォルテ
非常に上手くレースを進めて押し切りましたね。今年の阪神牝馬ステークスから好位で結果を残せるようになったのはこの馬の収穫ですね。秋は、エリザベス女王杯が最大の目標になると思いますが、そこに向けてまず一歩前進できたと思います。
スカーレットカラー
決して展開は、向きませんでしたが、岩田騎手上手くインを突いて伸びてきましたね。マーメイドステークス、クイーンステークスと重賞で続けて好走出来たのは非常に大きいですね。今の調子を維持できれば、重賞制覇も狙えると思います。
カリビアンゴールド
前走は、五稜郭ステークスでサトノガーネットとのタイム差なしの2着でしたが、少し人気の盲点でしたね。重賞でも紫苑ステークスでディアドラの2着という実績があるので、重賞で好走する力のある馬なのは、確かですが、いきなり好走するとは思いませんでした。次走以降も注目です。
以下、ウラヌスチャームは、○評価でしたが、+10キロは明らかに太かったですし、評価を落としました。ただ、それでも4着と好走するんですから、力はありますね。次走、体重が絞れれば、牝馬GⅢであれば好勝負でしょう。フロンテアクイーンは、強い馬相手に走り続けた疲れが前走あたりからでてしまってますね。1度立て直しが必要かもしれません。
3.キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス回顧
最後にイギリスアスコット競馬場で行われたキングジョージの回顧をしていきます。結果は、エネイブルとクリスタルオーシャンの歴史的なマッチレースでしたね。当日は、ラジオで聴いてましたが、小林アナウンサーの実況を聞くだけでもレースの熱狂ぶりが伝わってきました。そのあとレース映像をみて、この2頭はどれだけ凄いんだと思いました。
では、各馬についてみていきます。
エネイブル
もう本当に歴史的名牝ですね。競馬場、斤量、展開関係なくレースで好走を続けますからね。
今回は、レースでは中団後方というこれまで見たことのない位置での競馬でしたが、最後のコーナーで先団にとりつくと、あとはクリスタルオーシャンとのマッチレースに持っていきましたからね。そして、クリスタルオーシャンとの追い比べを制しました。着差は、僅かですが着差以上の強さを感じました。
次走は、8月末に行われる英インターナショナルステークスを予定しているようです。凱旋門賞に向けて、エネイブルから非常に目が離せませんね。
クリスタルオーシャン
今回も完璧なレース運びでしたね。先頭集団の好位置につけ直線で先頭に立ちましたが、一頭とてつもなく強い馬がいましたね。去年は、エネイブル相手に3馬身離されましたから、着実に力をつけていますね。この馬も今後のレースが非常に楽しみですね。
以下、3着のヴァルトガイストは2頭相手に大きく離されることもなくくらいつきましたね。この馬も本当に名レースの影の立役者ですね。3歳馬の筆頭格アンソニーヴァンダイクは完全に力負けでしたね。やはり、欧州の古馬は非常に強く、壁は厚いと感じました。
日本から参戦したシュヴァルグランもアウェイで強敵相手に頑張ったと思います。次走は、インターナショナルステークスを予定しているということで、まずレースの疲れをゆっくりとって、次走に向けて準備してもらいたいです。
競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで (中公新書)
- 作者: 本村凌二
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/08/18
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (3件) を見る
以上で回顧を終わります。先週は、海外競馬もあり非常にワクワクした1週間でした。
今週は、小倉で小倉記念、新潟ではレパードステークスということで2重賞しっかり考えたいと思います。当日は、東京に行くので、どこかのウインズで観戦したいと考えています。
今日は、ここまでにします。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。